桂吉朝のCD『吉朝庵形見噺』
昨年11月8日に50歳で亡くなった桂吉朝のCD『吉朝庵形見噺』を注文するためにダイチクに行った。ダイチクというのは神戸の元町一番街にある老舗のレコード店だ。米朝大全集や円生百席のLPレコードを買ったのもこの店で、つきあいは古い。
『吉朝庵形見噺』は限定1,000枚だそうで、そこいらのCD店には置いていないだろうと考えたのだ。最後の高座、国立文楽劇場での『弱法師』(よろぼし)(46分)が収録されている。
おやじさんも若い店員も、これは無理だろう、と言う。東芝EMIの“KICHO”レーベルは聞いたことがない、自分トコにははいらない、というのだ。CDの番号が“KICHO 1108”。吉朝なのだ。1108は上に書いたように命日だ。しかも限定1,000枚。無理だという店員に対しおやじさんは《やってみ》。
普通のルートでははいらないので、米朝事務所から回してもらうことにした、というEメールがはいった。手間賃や運賃は店でもつとまで言ってくれた。そこまで手を打ってくれたのかと感激した。くわしく聞いてみると、じかに買いに行ったということであった。感謝のいいようがない。
大阪の西天満にある米朝事務所には1回だけ行ったことがある。『桂歌之助』という書物を買いにいったのだ。地下鉄南森町から西にとり、国道1号線から北にはいって2番目のビルの2階にあった。米朝一門の本やCD、DVDの入手はここに行けばいいのかと、ある意味で納得。
米朝事務所あるいは有限会社エイティエイト──米朝の「米」の字をばらして英語読みしたものだ。そういえば、米朝師の俳号は八十八ではなかったか——が直接に置いてもらっているCD店にしか置かれていない。300 ほどしか残っていないそうなので、欲しいむきはお急ぎあれ。「米」の電話は 06-6365-8281。価格は2,300円だが、送料が別に500円かかる。
これから熱演にふれます。




